倉吉市庁舎
くらよししちょうしゃ / Kurayoshi City Hall
東大で丹下健三が師事した岸田日出刀と共同設計した市庁舎で、打吹山(うつぶきやま)の麓に位置し、市街地よりやや小高い傾斜地に建っています。4層分の高さがありますが、傾斜地に建っているためかあまり高い建物の感じがしません。RCによる垂直柱と水平梁で構成されていて、同時代の設計作品に多く見られる手法です。市民ホールと呼ばれる吹き抜け空間の屋根は、ジョイストスラブのようで細かい梁がいくつも入っていて見応えがあります。また格子状のトップライトもいくつか設置されていて、木漏れ日のような光が差し込んでいます。増築や耐震補強が行われ、竣工時の状態から多少変化しています。特に官公庁舎で多く見られる鉄骨ブレースによる補強は、仕様がないと思いつつも見た目が随分悪くなって残念でした。
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設計 | : | 丹下健三/丹下健三計画研究室+岸田日出刀 ※たんげけんぞう+きしだひでと |
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施工 | : | 大林組 |
竣工 | : | 1956年 |
構造 | : | 鉄筋コンクリート造 |
用途 | : | 市庁舎 |
所在地 | : | 鳥取県倉吉市葵町722 周辺の地図 【Googleマップ】(別ウィンドウが開きます) |
【次の建物】 ワタリウム美術館(東京都)
【前の建物】 原邸(現:原美術館)(東京都)
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