とある建築関連サイトで見かけて知った、この小笠原資料館。家から結構な距離になるので、「よし行ってみるか」と頑張って行ってみたはいいが、えっこれだけって感じで拍子抜けした感じ。少し歪んだ横長の建物がぽつんとたっているだけでした。どこから入れば良いのか、すぐには分かりませんでしたが、よく見てみると中央からやや右側に受付があるのが見えました。受付の中は、学校の宿直室みたいな感じで、おじいちゃんがこたつに入ってテレビ見てました。
入館料を払うと、書院の方も見学するか聞かれたので、見学する旨を伝えるとカセットレコーダを渡されて(中のテープは書院の説明が録音されている)、これに沿っておじいちゃんがガイドしてくれました。自分たちに付きっきりで案内してくれるので、他の客が来たときに受付は大丈夫なのかと思いましたが、どうやら殆ど人が来てない模様で…。
書院の方は、重要文化財に指定されている古い建物で、おじいちゃんがガイドしてくれたのですが、正直半分以上がよく分かりませんでした。ただ、懸造りが清水寺と同じくさび止めとか、玄関の曲がっている垂木が一本の木を曲げて造ったとか、「あぁなるほど~」と思う所も少なからずあったのでそれなりに楽しく見学できました。日本家屋の造りに詳しいと、更に楽しく見学できると思います。
資料館の方は、裏の林と建物の間にスロープがあり、そのスロープを登り切った所で振り返ると、建物のガラスに林が映り込んで大変綺麗な景色になってます。今回見学した中で、このスロープの空間が一番良かったです。
またエントランスに置いてある(未確認ですが妹島和世が設計したらしい)ドーナツ状の椅子には、なんとも言えない可愛さがありました。座り心地もそれなりに良かったですし。ひっくり返して見ると、IDEEのロゴがプリントしてあったので、帰ってからサイトの方を見たのですが、販売はされていないようなので資料館のオリジナルなのでしょうか。また、奥の休憩室にもIDEEのロゴがプリントされてある椅子が置いてありました。
ただ、本当に見学する所は少ししかないので、あまり期待と言うか、そう力を入れて見学に行くと少しがっかりするかも知れません。