大まかな住所しか分からなかったので、とりあえず北方町目指して行ったんですが、北方町に入った瞬間に見つかりました。周りの建物に比べ一回りでかいので、結構目立つと思います。すぐ隣に糸貫川とアピタがあります。
ハイタウン北方は、老朽化が進んでいた北方住宅を、新しく立て直した集合住宅みたいです。磯崎新が設計者を選定したらしく、なんでも女性の持つ優しさとか感性を活かした住宅を造るのが目的だとかで。ただ、実施設計は磯崎事務所と地元設計事務所のJVが組んで設計したみたいです。
![]() S-1棟 |
![]() S-2棟 |
![]() S-3棟 |
![]() S-4棟 |
個人的に順位を付けるとすれば、S-2棟、S-4棟、S-1棟、S-3棟の順番ですかね。ホーリィ棟のS-2棟は、1室が2階建てという構造になっていて、マンションで2階建てというのは初めて見ます。また、このS-2棟がハイタウン北方の中で一番近未来的な印象を受けました。と言うのも、
『21世紀に向けた居住様式を提案し、素材の使い方、建築技術においても他の先導的モデルとなりうる設計』
と言うのが、設計の基本コンセプトの1つのようです。
妹島棟のS-4棟は、写真を見ても分かると思いますが、空白の空間を部屋と部屋の間に作る事で、陽差しが入ってきたり、広々とした印象を与えているのではないかと思います。S-1棟は、北側のシンプルで平面な外観と、それにかかる階段が印象的でした。S-3棟は、建物がジグザグになっていて、廊下に立ってみるとお隣の住宅が見えない様になっています。プライバシーの問題のようです。
また各棟1階のピロティ部分は、駐車場や駐輪場として使用しているようです。ゴミ袋も沢山置いてあったりしましたが…。
![]() S-1棟の北側 |
![]() S-3棟の廊下 |
![]() 1階ピロティ(S-4棟) |
![]() 1階ピロティ(S-3棟) |
![]() S-4棟の南側 |
![]() 全体、手前が集会所 |
あと、妹島和世以外の設計者は知らないので、軽く調べてみました。
S-1棟の高橋晶子は、高橋寛と共にワークステーション代表。代表作は高知県立坂本龍馬記念館など。
S-2棟のクリスティン・ホーリィは、イギリスのAAスクール卒。名古屋デザイン博覧会のパビリオンなど。
S-3棟のエリザベス・ディラーは、リカルド・スコフィディオと共に芸術・建築・パフォーマンスの分野に渡って活躍。
集会所を設計した福澤エミは、東京生まれのアーティスト。大林組東京本社アートプロジェクトでの設置作品など。
中庭を設計したマーサ・シュワルツは、ハーバード大教授で景観デザインの専門家。
こんな所ですか。